プログラム

S-31

 

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セッション

防災教育を科学する

主催団体:防災教育学会

10/23(日)

12:30

場所:IHDセンタービル 3F会議室1

・阪神・淡路大震災の発生した地元で、震災以来続けられてきた「新たな防災教育」「兵庫の防災教育」の事例を紹介し、その意味を考えます。
・東日本大震災の被災地で行われている、被災体験をもとにした「復興教育」の事例を紹介し、その意味を考えます。 ・災害体験の有無と防災教育の個別性・普遍性を議論します。
パネリスト:舩木伸江(副会長・阪神大震災の事例)、東日本大震災の復興教育の事例、諏訪清二(会長)

メッセージ

防災教育の実践者は、災害体験をどう扱うかに腐心します。自分に災害体験がないから学習者に「わが事感」を持たせづらいと悩む人も多いでしょう。被災地では、災害体験に触れさせることへの不安の声もよく聞きます。災害体験は防災教育の中でどう位置付けられてきたのかを実践事例から考え、未来への展望を議論します。

防災への取組紹介

新学習指導要領では自然災害や安全に関する記述が増え、文科省や教育委員会による研修の機会も増えてきました。また、防災教育チャレンジプランや1.17防災未来賞ぼうさい甲子園などの支援によって実践事例も蓄積されています。一方、その分析や評価はまだ十分に進んでいるとはいえず、学校現場では「投げ込み」やパッチワークの防災教育が主流で、体系的な分析・評価が必要です。防災教育学会は、防災教育の研究・実践・評価を進めていくために2020年4月に結成された、防災教育を実践・研究する教職員、研究者、企業・NPO関係者、防災士等で構成する学会です。研究大会を年に1回開催し、研究成果の発表と一般に公開するシンポジウムを開いています。「防災教育学研究」を年に2回発行し、実践と研究の成果を共有しています。

団体プロフィール

主催団体名

防災教育学会

登壇者紹介

諏訪 清二

防災教育学会 会長

防災教育実践が本業。幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校、大学、地域の防災教育にとりくんでいる。直接教えることもあるが、教職員など防災教育の担い手育成に力を入れている。1.17防災未来賞ぼうさい甲子園、防災教育チャレンジプラどに長くかかわってきた。兵庫県立大学客員教授。

船木 伸江

防災教育学会 副会長

神戸学院大学現代社会学部社会防災学科教授。研究テーマは「防災教育」。防災教育の現状と課題、新たな防災教育ツールの開発、災害経験者の語り継ぎを研究。総務省消防庁「防災まちづくり大賞」選定委員会選定委員、防災教育チャレンジプラン実行委員会委員、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会の学校防災アドバイザー。

北野 裕信

防災教育学会

兵庫県震災学校支援チームEARTH員を長年務め、東日本大震災(宮城県派遣)、西日本豪雨災害(岡山県派遣)などの被災地支援に関わってきた。小学校の教員として防災教育を担当し、阪神・淡路大震災の体験と向き合う防災教育の開発・実践に取り組んできた。現在は神戸市立成徳小学校で教頭を務める。

佐藤 敏郎

防災教育学会

東日本大震災当時、宮城県女川第一中学校(現在の女川中学校)に勤務。震災後の2011年5月、生徒たちの想いを五七五に込める俳句づくりの授業を行う。震災で当時大川小学校6年の次女を亡くす。2013年末に「小さな命の意味を考える会」を立ち上げ、現在は、全国の学校、地方自治体、企業、団体等で講演活動を行う。