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セッション

自然災害を取り巻く環境の変化、
 ~防災科学の果たす役割

主催団体:防災学術連携体・日本学術会議

10/22(土)

16:30

近年、自然災害と感染症との複合災害、線状降水帯の頻発化、盛土崩落による土石流、火山噴火と津波・軽石の漂流など、新たなハザード(危機)と災害が出現しています。私たちは、出現した多様なハザードへの備えという重大な課題に直面しています。ここでは、自然災害を取り巻く環境が変化する中で、防災科学が果たすべき役割に焦点を当てて、広く意見交換をします。パネリストは、各分野の専門家6名程度を想定しています。

メッセージ

防災の実効性を高めるためには、ハザード情報を含めた災害発生の本質を皆が理解し、被災時の対応に向けた日頃の備えをしておくことが重要です。近年自然災害を取り巻く環境が変化する中で、顕在化してきた新たなハザードに対して、各専門家からの意見や情報を基に、それぞれの防災対策を考え、備えを進めていただきたい。

防災への取組紹介

(一社)防災学術連携体は、防災減災に関わる学協会のネットワーク組織です。自然災害の防災減災・災害復興を対象に、平成28年に設立されました。現在の参加は62学協会です。日本学術会議防災減災学術連携委員会と連携し、定期的に防災学術連携シンポジウム等を開催し、学協会間の連携促進と災害緊急時への対応に向けた活動を日常的に継続しています。日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約87万人の科学者を内外に代表する機関であり、政府に対する政策提言、国際的な活動、科学者間ネットワークの構築、科学の役割についての世論啓発などを行っています。

主催団体名

担当者
メール

ホームページ

防災学術連携体・日本学術会議

田村和夫 中川寛子
office@janet-dr.com
tamkaz.kento@ninus.ocn.ne.jp
https://janet-dr.com/

登壇者紹介

永野 正行/ながの まさゆき

日本学術会議連携会員、防災学術連携体幹事、東京理科大学理工学部建築学科・教授

鹿島建設株式会社・研究部門などで20年間、超高層建物等の耐震研究、地盤震動研究等に従事後、東京理科大学教授に着任。日本建築学会・地盤震動小委員会主査、構造本委員会幹事、日本地震工学会・理事などを歴任。専門は建築構造、建築振動学、地震工学。博士(工学)。

山本 佳世子/やまもと かよこ

日本学術会議連携会員、防災学術連携体幹事、電気通信大学教授

1995年に発生した阪神・淡路大震災を契機として、様々な情報通信技術を用いた環境防災の研究に取り組む。専門は社会システム工学、空間情報科学、環境防災、博士(工学)。

米田 雅子/よねだ まさこ

日本学術会議会員・防災減災学術連携委員長、防災学術連携体代表幹事、
東京工業大学特任教授

防災減災、建設業、農林業、森林再生、地方公共政策など幅広い分野でフィールドワークを重視し、分野横断的な研究に取り組む。博士(環境)、建設トップランナー俱楽部代表幹事。

安田 珠幾/やすだ たまき

気象庁総務部参事官、日本気象学会会員

気象庁気象研究所にて気候変動に関する研究や季節予報等の数値予報モデル開発に従事後、東京管区気象台気象防災部長、気象庁大気海洋部気候情報課長等を経て、現職。線状降水帯の予測精度向上等の技術開発の推進に従事。博士(理学)。

小杉 賢一朗/こすぎ けんいちろう

京都大学大学院農学研究科教授、砂防学会研究開発部会長

山地における水の循環を調査し、森林が持つといわれる洪水や土砂災害を防止・軽減する機能を科学的に解明する研究に取り組む。加えて近年は、土砂災害に対する警戒・避難システムについて、現行手法の問題点の抽出と改善策の提案を行う研究に取り組んでいる。博士(農学)。

長谷川 兼一/はせがわ けんいち

秋田県立大学教授

建築環境学を専門とする。 主に、住宅の環境設計と既存住宅や被災後の住宅、応急仮設住宅の環境改善に資する知見を社会に発信しており、 健康に暮らすための住まいや住まい方を追求している。博士(工学)。2022年日本建築学会賞(論文)受賞。

後藤 高広/ごとう たかひろ

農研機構農村工学研究部門災害対策調整室長

農業農村工学に行政職として携わり、農林水産省本省や地方農政局、国営事業所等に勤務。現職では自然災害が発生した際の迅速な技術支援体制の構築の他、農業農村の防災・減災技術の普及等に取り組む。

矢守 克也/やもり かつや

京都大学防災研究所教授、日本災害復興学会会長、地区防災計画学会副会長

災害情報、防災教育、地域防災などの分野で活動。防災ゲーム「クロスロード」、津波避難訓練支援アプリ「逃げトレ」、「避難スイッチ」を中心とした豪雨災害対策など、独自の災害リスク・コミュニケーション手法を開発。博士(人間科学)、専門は社会心理学、防災心理学。