プログラム

W-12

自治体向け

一般向け

セッション

「いざという時どうする?あなたの食と栄養」 ~自助・共助・公助 それぞれについて考えよう~

主催団体:食べる支援プロジェクト(たべぷろ)
     公益財団法人 味の素ファンデーション(TAF)
     生活協同組合コープこうべ
     

10/23(日)

10:30

場所:JICA関西 3Fセミナー室33・34

【1.総論・問題提起】食べる支援プロジェクト(たべぷろ)より
①データや写真による「災害時の食と栄養」の実態の説明
②何故、災害時の食と栄養の問題は長年後回しにされてきたのか?の問題構造の解説
③2021年に発刊した、災害支援NPOのノウハウと栄養士の専門知識をまとめて体系化した「発災時の災害時の食と栄養 支援の手引き」の紹介
④食べる支援プロジェクト(たべぷろ)の紹介
⑤今回のプログラムのご紹介(含むパネル展示)
【2.共助・公助・連携】 公益財団法人 味の素ファンデーション(TAF)より
行政、企業、NPOとの連携で、被災経験があるアクターが自分達の経験を活かした食と栄養の仕組みづくりに挑戦する以下2事例を紹介
①アナログ 主体者 NPO ~ 佐賀県武雄市における、要配慮者への手作りの防災支援
②デジタル 主体者 行政・企業 ~ 宮城県仙台市における、仙台BOSAI-TECHで産まれた 自治体ー企業・団体間における支援物資要請環境改善に向けたソリューション開発
【3.自助】 生活協同組合コープこうべ より
災害時の食の問題とローリングストックを学ぶ『BOSAIキッチン』
①コロナ禍における防災知識を学ぶ
②食糧備蓄率の向上(備蓄に対する視点の転換・普段のストックを災害時に活用する想像力の育成)
③災害時の食の問題(栄養・アレルギー)
の解決を目的としたプログラム。
「お家にあるもので」「栄養があり」「いつもおいしい」BOSAIメニューを発信

メッセージ

何十年も繰り返されている災害時の食と栄養の問題の背景には、公助の構造的なリソース不足があります。これを乗り越えるには平時からの自助・共助、官民連携が必要です。食べることは生きること。食に関係の無い人は居らず、日常生活の中で出来ることも沢山あります。是非、今回のご紹介内容を地域防災に活かして下さい!

防災への取組紹介

●食べる支援プロジェクト(たべぷろ) 2019年、第4回JVOAD全国連携フォーラム 分科会「“いざ”という時どうなる? あなたの食と栄養」を契機に立ち上げた、災害時の食と栄養の問題を解決するための官民学・多職種多組織連携プロジェクトです。
本来食が豊かで、拘りもあるはずのこの日本において、何故、災害時の食と栄養の問題は長年後回しにされてきたのか?
栄養学者、防災研究者、専門職団体、災害支援NPO、国連機関、民間企業などが集まり、議論を重ねながら複雑な問題の構造化を行い、2021年には災害支援NPOのノウハウと栄養士の専門知識をまとめて体系化した「発災時の災害時の食と栄養 支援の手引き」を発刊。学会や勉強会、各種イベントにおける連携啓発活動の展開で、行政や専門職、民間組織向けに次の災害に備える意識醸成支援を行っています。
●生活協同組合コープこうべ
生協は、「一人ではできないことも、みんなで助け合って夢や希望を形にしていく」組織です。地域に根ざし「くらしの中の課題」を解決し、安全・安心で豊かな持続可能なまちづくりを組合員とともにすすめています。
震災を経験した生協として、経験の継承に取り組むとともに、来るべき自然災害に備え、災害に強いくらしとまちづくりに取り組んでいます。
・「防災・減災」をテーマとした学習の場づくりやイベント参加を通し、組合員とともに考え、つながりを強める取り組み
・行政や社協、地域の諸団体との連携により、災害時対応訓練や被災者支援の経験を積んだ人材を増やし、コープこうべエリアの地域防災力を高める取り組み
●公益財団法人 味の素ファンデーション(TAF)
当組織は、健康な営みの基盤となる食と栄養、国内外のコミュニティの持続可能な自立を支援することを目的とし、味の素㈱が2017年に設立した公益財団法人です。 国内外4つの事業の内、唯一の国内事業である被災地復興応援事業では、東北で8年半実施してきた「いっしょに作っていっしょに食べる」参加型料理教室による復興支援の実績とノウハウ、2019年に立ち上げた食べる支援プロジェクト(たべぷろ)のネットワークを活かし【食・栄養】軸での防災活動を展開しております。2021年にはたべぷろにて災害支援NPOのノウハウと栄養士の専門知識をまとめて体系化した「発災時の災害時の食と栄養 支援の手引き」を発刊。新潟や長野など、各都道府県における官民連携での啓発活動を展開し、次の災害に備える意識醸成支援を行っています。

団体プロフィール

主催団体名
   
  
 

ホームページ

~災害時の食と栄養の問題を解決するための多組織・多職種連携プラットフォーム~
食べる支援プロジェクト(たべぷろ)

http://jvoad.jp/committee-out-cat/tabepro/

主催団体名

ホームページ

生活協同組合コープこうべ

https://www.kobe.coop.or.jp/

主催団体名

ホームページ

公益財団法人 味の素ファンデーション(TAF)

http://www.theajinomotofoundation.org/akaepu/

登壇者紹介

尾﨑 真喜子(おざき まきこ)

一般社団法人おもやい

2019年(令和元)年8月豪雨の際に武雄市民と外部支援団体で民間の『おもやいボランティアセンター』を立ち上げる。令和2年4月〜令和4年3月まではおもやい業務と兼務で、武雄市役所防災・減災課で集落支援員として活動しながら地域住民の訪問支援活動や、地域の方と一緒にイベント運営などを行なっている。

照井 貴宏(てるい たかひろ)

仙台市 経済局 産業政策部  産業振興課 成長産業係 主事

秋田県横手市生まれ。2011年に東北大学を卒業後、地方銀行に入行。入行後、主に渉外担当として新規顧客の開拓や融資提案等の法人営業に従事。2020年に仙台市役所に入庁し、現在まで経済局産業振興課にて、BOSAI-TECHを始めとしたIT産業振興事業、産学官連携事業等に従事。

吉田 亮之(よしだ りょうじ)

プライムバリュー株式会社 代表取締役

IT系ベンチャーからYahoo㈱に出向、ショッピング事業に従事。その後NTTコミュニケーションズグループに転職し企業のITインフラ構築を数多く実施。2018年に独立、創業。宮城県内企業のアプリケーション開発やインフラ構築、業務効率化支援等を行う。2020年に防災xTechに参加、B-order事業をスタート。

伊藤 智(いとう さとし)

神戸学院大学 栄養学部 助教

神戸学院大学大学院栄養学研究科修了。専門学校・大学の管理栄養士養成施設を経て、2015年4月から現職。 食品衛生学、微生物学を担当。管理栄養士の立場から、災害時の栄養問題について、調査・実践活動に取り組んでいる。2017年からコープこうべとともに「食糧備蓄率の向上」を目標に『BOSAIキッチン』の取り組みをすすめている。

齋藤 由里子(さいとう ゆりこ)

公益財団法人 味の素ファンデーション 被災地復興応援事業 マネージャー

1994年味の素㈱入社。アミノ酸事業、労働組合、広報などを経て、2018年より財団へ出向。東北復興応援の学びを活かし「いっしょに作っていっしょに食べる場」の推進を行う傍ら、災害時の食・栄養の問題解決のためのプラットフォーム、食べる支援プロジェクト(たべぷろ)を2019年に立ち上げ、世話役を務める。