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ワークショップ

兵庫県南部地震とはどういう地震?、関西の内陸地震についてはどこまで分かった?、いまでも何が分からないのか? 皆さんの疑問に徹底的に答えます

主催団体:公益社団法人日本地震学会(共催:一般社団法人日本活断層学会)

10/23(日)

12:00

場所:JICA関西 3Fセミナー室33・34

1995年の兵庫県南部地震の正体は、どこまで解明されているのか。南海トラフ地震の前に内陸地震が起きるとされているが、現状はどう考えられているのか。大阪北部の地震や京都府南部の地震活動など、活断層に囲まれた近畿地方の内陸地震の正体は、何が分かっていないのか。学会の研究者が疑問に徹底的に答えます。参加者には、事前にプレゼン動画を見ていただき、事前質問を受け付け、当日は回答する形式で行います。

メッセージ

六甲山や生駒山、北摂山系が高くなっているのは、麓にある活断層が、繰り返し動いてきたからだと考えられています。大阪城に繋がる上町台地は断層によって高低差ができています。そんな近畿地方で起こりうる地震について、理解して備えるために、質問をお待ちしています。あなたの疑問がみんなの「なるほど」に繋がります

防災への取組紹介

地震学の研究者を中心にした学術団体ですが、学会員には学校教員や自治体職員、マスコミ関係者もおり、広く社会に地震学の知識を共有し、防災力を高めることに活かしてもらう取り組みも行っています。子どもたちを対象にした防災教育や、学校教員を対象にした研修、技術者を対象にした講習会のほか、被災地で疑問に答える住民セミナーも開催。東日本大震災後は、社会に“等身大”の地震学の現状を伝えていくことが大切だと考えて「分からない」ことも意識して伝える活動をしています。ぼうさいこくたいでは、開催地に関係がある過去の地震や、これから想定される地震について、多くの質問に答える場としています。

主催団体名

TEL
メール
ホームページ

公益社団法人日本地震学会

03-5803-9570
zisin@tokyo.email.ne.jp n-kazmail@nifty.com
https://www.zisin.jp/

登壇者紹介

飯尾能久(いいお よしひさ)

京都大学防災研究所教授

京都大学理学研究科修士課程修了,京都大学理学部助手,防災科学技術研究所主任研究官等を経て、2007年より現職。専門は地震学で、内陸地震の発生過程を研究。「満点計画」という稠密多点の地震観測計画を行っている。阿武山地震・防災サイエンスミュージアムの理事長も務めている。

松島 信一

京都大学防災研究所教授

名古屋大学大学院工学研究科建築学専攻修了後に清水建設株式会社入社(途中、文部科学省研究開発局地震・防災研究課へ出向)を経て、2009年に京都大学防災研究所に准教授として着任し、2016年より現職。入社1年目に兵庫県南部地震が発生し、その揺れの解明に取り組んだ。地震の際に地面や建物がどのように揺れるかを調べ、地震防災に繋げることを目指す。

石田 瑞穂(いしだみずほ)

防災科学技術研究所客員研究員、静岡大学防災総合センター客員教授、つくばサイエンスアカデミー運営会議委員

1988年科学技術庁長官賞、1989年第9回猿橋賞、1995年~1998年度地震学会会長、2003年紫綬褒章綬章2014年瑞宝小受章2016~2021年度「女性科学者に明るい未来をの会」会長、日本地震学会名誉会員、日本惑星科学連合フェロ-。

加藤 茂弘

兵庫県立人と自然の博物館研究員

自然地理学が専門で、火山灰を年代目盛りにして近畿地方の活断層の活動史を細々と調べてきました。30年近くにわたり兵庫県南部地震で現れた野島断層の保存と活用を進めてきたほか、台湾の車龍埔断層や熊本県益城町の布田川断層などの保存と活用にも携わっています。 写真まとめ

小原 一成(おばら・かずしげ)

東京大学地震研究所・教授。

理学博士。防災科学技術研究所在職中に深部低周波微動等の各種スロー地震を発見した。同地震観測データセンター長を経て、2010年より現職。2015~2019年地震研究所長。米国地球物理学連合フェロー、同グーテンベルグレクチャラー、日本地震学会賞などを受賞。2020年より日本地震学会長。

束田 進也(つかだ しんや)

気象庁地震火山部地震火山技術・調査課長

1990年金沢大学理学部地学科卒業、1995年東京大学大学院博士課程修了。博士(理学)。専門は地震学。
1995年気象庁入庁。地震火山部や総務部企画課、福岡管区気象台、名古屋地方気象台等の勤務の他、鉄道総合技術研究所や東京大学地震研究所出向も経て現職。
緊急地震速報の開発や周知啓発に携わった。日本地震学会論文賞他受賞。地象監視予測システム科学という分野を広めていきたい。

瀬川 茂子(せがわ しげこ)

朝日新聞記者

学生時代は火山でフィールド調査、朝日新聞入社後は自然災害や科学全般を取材。大阪本社科学医療部次長、アエラ副編集長、編集委員などをつとめる。共著書に「巨大地震の科学と防災」「開かれたパンドラの箱 老化・寿命研究最前線」など。メディア関係者と専門家の減災勉強会「関西なまずの会」世話人。

溝上 晶子(みぞがみ・あきこ)

地震火山地質こどもサマースクール運営委員

兵庫県神戸市生まれ。小学1年生の時に阪神淡路大震災を経験。高校生の頃から震災を語り継ぐ活動を行なう。早稲田大学教育学部学際コース卒。地震火山地質こどもサマースクール運営委員。

中川 和之(なかがわ・かずゆき)

時事通信社解説委員

科学記者として地震や火山、災害対応を学び、出身地での阪神・淡路大震災をきっかけに市民の立場からの災害対策を模索、中央防災会議専門委員などを歴任。災害と自然の恵みを次世代に伝える活動を続け、ジオパークの運動にも関わる。静岡大学防災総合センター客員教授、日本地震学会理事。防災功労者防災担当大臣表彰。