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セッション

災害文化の顕在化のこころみ
-日常の中に災害文化をよみとくー

主催団体:災害文化研究会

  • 11/7(日)
  • 10:00
  • 場所:釜石市民ホール スタジオA
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三陸沿岸には災害との闘いの中で生まれてきた「災害文化」がある。断片的な「教訓」が重層化し、生活様式や自然観という日常の中に埋め込まれて存在する災害(リスク)への対応の技術である。岩手県沿岸部の具体的事例(綾里小学校演劇『暴れ狂った海』・田老第一中学校震災体験と語り継ぎ・岩手大学合同授業「私の碑を作ろう」、方言の力)をもとに、災害文化の構造を示し、災害体験を現在・未来に活かす架け橋として提示する。

 

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メッセージ

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「災害文化」をご存知でしょうか?岩手県沿岸被災地の苦闘の中で生まれた災害文化が継承され、現在も醸成され、他地域へ伝播しつつあること、そして未来の社会づくりへとつながることを具体例とともに示します。災害文化を当発表で見て、聴いて、実態を通して知り、気付いて、過去とつなぎ未来を創るヒントとしてください。

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防災への取組紹介

当研究会は、2012年岩手大学に創設された地域防災研究センター災害文化部門で得られた「災害文化」の知見を膨らませ、災害文化研究が地域と社会により深く関与し、寄与することを目的として、研究者とともに被災者他災害に関心のある一般市民からなる会として設立された。2016年3月以降、毎年研究大会・スタデイツアー(福島小高、宮古市田老、釜石・大槌)を開催し、研究誌を発行している。研究誌は第4号から査読を取り入れている。2020年度はすべてオンラインで実施し、講演の他、雄勝ローズガーデン・大川小学校訪問、デスカッションを実施。また、会員MLで災害研究・防災情報の紹介をしている。

  • 団体プロフィール
  • 団体プロフィール
  • 主催団体名
  • 災害文化研究会
  • 部署
  • 事務局
  • 住所
  • 〒020-8550 岩手県盛岡市上田3-18-33 岩手大学教育学部田中成行研究室

  • TEL
  • 03-6231-1240
  • メール
  • saigaibunkaiwate@gmail.com
  • 登壇者紹介
  • 登壇者紹介イラスト
山崎 友子

山崎 友子

災害文化研究会世話人代表

みかんの国の生まれですが、2000年からりんごの国に来ました。果物は熟した柔らかさが好まれることが多いのですが、りんごはシャキッとした歯ざわりが魅力。東北の文化を象徴しているように思います。教員養成の仕事を経て、現在は災害文化研究会の世話人をしています。家人も震災の年に沿岸で生まれた犬も「ケン」ちゃん。我が家では犬のケンちゃんの方が断然大きい顔をしています。災害によってつながる縁がさらに広がることを願っています。

熊谷 勵

熊谷 勵

元大船渡市立綾里小学校校長

生まれも育ちも大船渡市三陸町綾里で、現在は綾里地区公民館長をしています。教員生活最後の2年間、母校の綾里小学校で津波創作劇「暴れ狂った海」を6年生に熱演してもらいました。この劇の脚本は、明治三陸大津波で震災孤児になった7才の祖父を題材にしたものです。東日本大震災の前も後も、この劇は各地の小・中学校で演じられています。震災後は、風化防止の為に「被災状況とその教訓」と題して講演活動をしています。

佐々木 力也

佐々木 力也

元宮古市立田老第一中学校校長

岩手県大船渡市生まれ。38年間の小中学校での教員生活を経て、現在は遠野市立遠野中学校で学校生活サポーターとして勤務しております。また、災害文化研究会でお世話になっております。スイーツ大好き人間です。常日頃、MacBookAirでじっくりブラウジングし、「いい感じのスイーツ店」を探し当て、ネットでお取り寄せしたり愛車フォレスターで買い求めに行ったりしながら、お腹を満たすことを楽しみにしています。東和町の「菓音(かのん)」のモンブランは最高!

田中 成行

田中 成行

岩手大学准教授

海山田んぼに囲まれた石川県七尾市に生まれ育ち、中学生の頃隣の富山県神通川流域の農婦の方が「いたいがやあああ」と苦しまれる姿をテレビで拝見して衝撃を受け何とかしたいと思いカドミウム等の毒性を伝える知識が大切と考え高校は理系を選択したが、知識があるのに流したと知り、心と言葉が大切と文系に転向国語教育を目指し、現在岩手大学で宮古市の「姉吉の碑文」を「命を守る言葉」として作者の工夫を今に生かす実践を続けています。

大野 眞男

大野 眞男

岩手大学嘱託教授

プロフィール:地域に伝わる昔話を方言で語る「釜石・漁火(いさりび)の会」のみなさんと、小学校や公民館などで語りの場を設営して活動しています。地域の言葉を使って日常生活を送ることは、高齢者だけでなく若い人たちにとっても楽しいことです。自分たちの言葉を大切に思う気持ちが、地域の誇りや復興の力にもつながることに気づいてもらえるように願っています。

山崎 憲治

山崎 憲治

元岩手大学教授

学生時代から災害の現場を歩いてきました。早池峰山にのぼり、田老に一泊した時、漁港に面する岩に白いペンキで示された明治29年の津波波高に衝撃は忘れられません。岩手大学に職を得てから、田老をフィールドにした研究を進めてきました。その中での東日本大震災。復興や警戒も含めた災害を全体でとらえる視座が、被害の軽減に不可欠だという確信を持って、地域に学ぶ対応をこれからもとって行きたいと思います。

小室祐人

小室祐人

災害文化研究会 学生会員、岩手大学三陸委員会ここより 委員

岩手の国立大学で土木を専攻する学部3年です。昔から災害や防災についての関心が強くあり、大学のサークルや研究などでもその分野に関わっています。普段はサークルや研究に加えアルバイトもしており、週に3日、朝5時からハンバーガーを作っています。そのため普段は4時半起き。早起きには強い自信があります。当日は若さ(?)を活かしてオンライン配信を中心とした技術面を担当します。皆さんと災害や防災をきっかけに繋がれたら嬉しいです。