S-47
セッション
「防災小説」で描く首都直下地震の姿
主催団体: 慶應義塾大学大木聖子研究室
一般向け, 学生向け
- 地震・火山
- 関東大震災100年
夏の暑さが残る9月20日、朝の中央線。車内は人で溢れ息苦しい。中野を通り過ぎた。新宿で降りるから、もう少し…そう考えていた時だ。突き上げるような衝撃が車内を大きく揺らし、電車は緊急停車。私は必死につり革を握り、今起こっている「何か」に耐え続けた。——これは、自らが被災する物語を描くことで災害を自分ごとにする「防災小説」の一節です。本出展は、首都直下地震を綴った防災小説を様々な立場から発表します。
慶應義塾大学大木聖子研究室は、湘南藤沢キャンパス(SFC)を拠点に、防災教育の研究に取り組んでいる研究室です。「防災を通して人を育むこと」を目指して研究に取り組んでおり、自らが被災する物語を一人称で綴る「防災小説」、災害発生時の対応を実動形式で訓練する防災実動訓練、水害避難のジレンマに向き合う「大雨授業」などの教材開発・実践のほか、幼児や留学生等を対象にした防災教育の実践も行っています。
大木聖子
慶應義塾大学環境情報学部准教授
専門は地震学・災害情報・防災教育等。高校1年生の時に起こった阪神・淡路大震災を機に地震学を志す。2006年東京大学大学院理学系研究科にて博士号を取得、2013年より現職。