「地域防災 × 生成AI」の未来像
~地域防災の取組がさらに進化し、継続できる可能性を探る ~
主催団体:
広島県
協力団体:
広島大学防災・減災研究センター、ソフトバンク㈱ ほか
自治体向け, 一般向け
- 自助・共助
- 地域防災
本セッションでは、今話題の生成AIが、地域防災の場面でどのように活用できるのか、また、地域防災力を高めるとともに、持続可能な取組に発展させられるのか、を探ります。まず、2つの地域防災の実践事例を紹介するとともに、そこにどう生成AIを活用できるのか、AIの可能性と課題について、広島大学防災・減災研究センターの先生方や、大手IT企業であるソフトバンク㈱の生成AI活用担当者様も交えて議論し、未来に繋がる持続可能な地域防災を目指します。
広島県では、マイ・タイムラインの普及促進や地域の避難の呼びかけの促進に力を入れて取り組んでいます。将来を担う子ども達への防災教育として、出前講座を展開しており、広島大学と連携したVRやソフトバンクのPepperを活用した講座も実施しています。
また、今年度から地域防災力の向上を図るため、避難の呼びかけを取り入れた避難訓練を自主防災組織において推進する取組も展開しています。
海堀 正博(かいぼり まさひろ)
広島大学防災・減災研究センター長・特任教授
京都大学農学博士。専門は、砂防学。平成30年5月から令和2年6月まで砂防学会会長(現在は中四国支部長)を務め、内閣府や広島県などの災害検証委員としても活動。現在、広島県・広島市・東広島市など自治体と連携して、防災・減災の取組も推進している。
近年は、降雨と岩盤内地下水位・水圧の挙動の解明に力を入れている。河原 能久(かわはら よしひさ)
広島大学名誉教授。広島大学防災・減災研究センター学術顧問。
愛知県出身。工学博士。
専門は土木工学(河川工学)。太田川,江の川,小瀬川,広島県管理河川などの河川整備計画やタイムラインの策定に参画。
県内外や国外の豪雨災害調査に参加している。
気象やデジタル技術の活用に関心あり。
好きな言葉は「青春とは、心の若さである!」。三好 一(みよし はじめ)
府中町災害記録史作成実行委員会委員
広島県安芸郡府中町在住。2014年4月から町内会の自主防災を担当。
同年に広島市で起きた8.20広島土砂災害を契機に防災活動を活発化。
2018年西日本豪雨災害における府中町榎川の氾濫動画を用いて、地域や学校の防災講座を実施している。
また、府中町の支援を受け、「府中町災害記録史―江戸から令和―」(2021)を作成実行委員会の中心メンバーとして、作成作業に携わった。
より多くの住民の人達を巻き込んだ取組を行うため、然公園のゴミ拾いや、町内の側溝清掃など住民にとって身近な環境整備を行いながら、防災講座を開催している。牧野 美三夫(まきの みさお)
八本松住民自治協議会副会長兼防災部会長
広島県東広島市八本松町在住。2014年に協議会の中に防災対策委員会(現、防災部会)を設立。自主防災会組織率100% (13自主防災会)。
向こう三軒両隣組で災害時の安否確認を訓練するなど、事前防災訓練等の取組が奏功し、2018年西日本豪雨災害では地域みんなで防災活動を成功させた。
本自治会協議会で、自身が中心となり、定期的に「自治協ニュース」を発行し、被災状況の写真や防災情報などを地域住民に情報発信しながら、活動を行っている。増原 伸(ますはら しん)
ソフトバンク㈱ CSR本部 地域CSR統括部 参与
平成30年の西日本豪雨災害の復旧支援活動を行う中、社会貢献の重要性を再認識し、翌年、自ら志願しCSR本部へ異動。
現在、主に広島県(自治体)における「情報化社会の推進」「災害対策・復興支援」「次世代育成」「環境・資源対策」「多様な社会への対応」等、さまざまな課題の解決を重点テーマと位置付け、自ら産学官連携コンソーシアムを組成する等、社会貢献の最大化を目指し活動中。
また、本年開催のG7広島サミットでは県民会議のメンバーとして「おもてなし事業」の推進活動で貢献を果たす。藤原 達也(ふじわら たつや)
ソフトバンク㈱ AI戦略室 Axross事業課 課長
ソフトバンク新卒入社後、法人SEを経て、国内外の企業投資・調査・国内GTMの事業開発業務に従事。
エンジニアとビジネスの両面で経験を積み、自身の現体験から社内起業制度「SBInnoventure」でAI・DX人材育成サービス『Axross Recipe』事業を立ち上げる。
2022年3月にソフトバンク株式会社で事業化採択され、現在はソフトバンクの技術部門AI戦略室で、企業・自治体向けのDX人材育成・リスキリング事業を執行する。
SoftBank Academia在籍。SoftBank University認定講師『AI・データ活用プロジェクト企画推進研修』を社内外で教える。沖村 俊介(おきむら しゅんすけ)
広島県危機管理監みんなで減災推進課主査
県庁に入庁以来、初めて防災事業に関わることとなり、現在、マイ・タイムラインの普及促進業務に携わっている。さらに、地域防災を推進する事業にも携わっているが、地域防災における人材不足という大きな課題を認識し、それに対する解決方法について、悶々と悩んでいる日々が続いている。このセッションを通じて、悶々と悩む日々の終結が来ることを願っている。
山田 吏加(やまだ りか)
広島県危機管理監みんなで減災推進課主任
2014年度入庁。観光などの部署を経て、現職。現職に就くまでは、防災にほぼ興味を持っていなかったが、最近少しずつ目覚めつつある。ひろしまマイ・タイムラインの普及・啓発、小学校対象の防災教育(出前講座)のメニュー開発・運営等に従事。
みんなで減災推進課の女性エース職員。磯邉 美智世(いそべ みちよ)
広島県危機管理監消防保安課参事
平成4年入庁し、平成28年度から危機管理課に5年、消防保安課で3年目の危機管理のベテラン職員。消防保安課で地域の防災活動をしている方々にお会いする中で、そういった方々の防災への情熱と行動力に頭が下がる日々。
自身としては、防災に携わる方々に触発され、昨年、初めて自治体主催の総合防災訓練に住民の立場として参加するなど、秘めていた防災意識が醸成されてきている。