戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の取組みを紹介したうえで、中越地震から能登半島地震の約20年における災害情報共有の進化と課題についてパネル討論形式で熱い討論を繰り広げます。
中越地震および能登半島地震で実対応された実動機関、行政関係者、最新災害対応支援システムの研究者がパネリストとして参加し、議論を繰り広げます。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」サブ課題C「災害実動機関における組織横断の情報共有・活用」にて、2023年より災害現場活動のデジタル化に向けた研究開発を推進中。
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 先進防災技術連携研究センター 研究統括
伊勢 正 イセ タダシ
サブ課題Cの研究開発責任者。数多くの災害で、発災直後に現地入りし、災害情報システムの実態、活用状況を把握。特に、熊本地震 (2016)、北海道胆振東部地震 (2018)、能登半島地震 (2024)では、発災当日に県庁(道庁)入り。
金沢市消防局 消防局長
油 仁一 アブラ ジンイチ
平成元年金沢市消防局採用。警防、予防、指令、総務などの業務に携わるほか、金沢市の危機管理部局へも出向する。能登半島地震では、消防応援活動調整本部において被災地からの情報集約を行い関係機関との調整を行う。
東京エレクトロン株式会社 総務部 アドバンストシニアプロフェッショナル
今金 元 イマガネ ハジメ
2004年の中越地震の際、陸自連隊長として山古志村村民約1400名を自衛隊・消防・県警等のヘリにより1.5日で救出した活動を指揮。2017年に自衛隊を退職後、福岡市危機管理監兼ねて九州市長会広域防災統括官を経て2022年から現職。
公益財団法人新潟観光コンベンション協会 副理事長
木村 勇一 キムラ ユウイチ
1980年、新潟市役所入庁。2004年~2005年、防災課。2ヶ年の在任中、7.13水害(新潟・福島豪雨)、新潟県中越地震、新潟大停電などの災害対応を行う。2007年、保育課長。2011年、文化観光・スポーツ部長。2015年、新潟市副市長。2019年より現職。
新潟市江南消防署消防課長
中川 和行 ナカガワ カズユキ
特別救助隊隊長となった平成16年に新潟県中越地震、平成23年のNZの地震では国際消防救助隊員、同年の東日本大震災では緊急消防援助隊で派遣されたほか、消防防災航空隊隊長に就任するなど数多くの災害現場で指揮。
国立研究開発法人防災科学技術研究所 先進防災技術連携研究センター 特別技術員
飯田 真知子 イイダ マチコ
SIP第3期「スマート防災ネットワークの構築」サブ課題Cの研究開発実施者。令和6年能登半島地震では災害時情報集約支援チーム(ISUT)として、災害情報の集約・地図化・共有による災害対応支援を実施。