地区住民が津波防災計画を立案する際に、使い易い「手引き」を作る活動を紹介します。「手引き」は今年末完成を目指しており、WEB版と書籍があり、後者はB5版100ページ程度となる予定です。
地区津波防災の目的は、津波の脅威から地区住民の命を守り、安全な生活を確保することです。主役は、あくまでも当事者である地区の住民です。皆さんが、地区津波防災対策計画を新たにつくるときに、何をどのように話し合うのか、防潮堤や津波避難訓練などに限定することなく、いろいろな津波防災対策の中から地区の自然・社会・経済の実情と将来計画に合った対策をどのように評価し、選択・実践するのかを、考えてみませんか?
国際津波防災学会では、活動を通じて研究者、技術者、政治家、防災行政担当者、NPOや活動家、関心を持つ人々を広く有機的に結びつけ、ハード、ソフト両面での津波対策につなげるための議論の場を設けています。「手引き」制作分科会では、地区の実情に合った防災計画立案のための「手引き書」を制作し、この手引き書」により、地区の津波防災力が高まることを願って活動しています。