本展示では、保育施設における防災対応の重要性、保育者が災害時に備えるための研修の必要性、そして幼児期の防災教育が「生きる力」に繋がることを紹介します。災害時に乳幼児を安全に守るためには、保育者のみならず、保護者・行政・地域を含むすべての大人による体制づくりが不可欠です。現場の課題に触れながら、防災力向上に向けた実践的な取り組みを提示します。
子どもたちの命を守ること。それは、保育者、保護者、行政、地域、すべての大人の使命です。元消防士であり元保育園の園長という経験から保育現場の課題を明確にし、現場の声と実情に根ざしたアプローチで“災害に強い保育施設=災害に強い地域”を育てる防災教育の可能性を伝えます。
自治体主催の防災研修登壇や園内研修、保護者向けセミナー、子どもへの防災教室に加え、保育防災スペシャリスト認定講座を通じて、保育者が主体的に考えながら学ぶ研修を実施しています。年齢特性に応じた対応や、保育現場で起こり得るリスクへの備えを多層的に習得し、保育から家庭、地域へと防災意識と実践を広げています。命を守る力を日常の中で育てることを目的とした取り組みです。