本校災害科学科は、東日本大震災の教訓を次世代に伝承し、防災・減災を推進する人材を育成しています。生徒が津波伝承活動を実施し、地域や他世代と連携し、震災の記憶と教訓を共有する活動を行っています。災害についての体験的な学びを通じて、社会が直面している課題に目を向け、探究活動を通してそれらを「自分事」として捉え直し、既存の知識や技術を創造的に関連付けながら、課題解決の力を養う防災教育の実践を紹介します。
被災地巡検や現地の方の話に加え、最先端の研究を学ぶ研修や伝承活動、ボランティアなど、さまざまな体験を通して、生徒自らが課題を見出し、探究します。その中で災害を科学的な視点から捉えることで、過去の災害が“自分事”として、現在解決すべき課題となります。生徒は次代の防災の担い手として成長するだけでなく、震災の記憶を風化させることなく未来へつなぐ、防災教育の新しい形と可能性を切り開いていきます。
本校は全国で2例目の防災系専門学科「災害科学科」を中心に、防災・減災・伝災を探究するパイロットスクールとして活動しています。震災の記憶を継承し、被災地の体験を科学的に捉え直すことで、災害を「自分事」として考え、解決策を模索する教育を行っています。産官学連携により学習成果を発信し、防災意識の向上に努めています。