安政南海地震の記憶を伝え、施設、ガイドや語り部講座が備えを促す
稲むらの火の館
安政南海地震(1854年)の津波襲来時、稲むら(稲の束、藁)に火を放ち高台への避難路を示して多くの村人を救った濱口梧陵の功績や教訓を学ぶ記念館と、地震津波の恐ろしさや普段の備えを学ぶ「津波防災教育センター」から構成される施設。震災後、濱口梧陵が私財を投じて築いた「広村堤防」のガイドや、小学生向けの語り部講座も行われ、地震・津波に対する防災意識を高めるため地域で行われる「稲むらの火祭り」では、かがり火をたいて避難路を照らす役目を担っている。